学資保険を解約してオルカンに乗り換えるべきか?40代親が実際の数字で考えてみた

私は子供の学費用に学資保険を積み立てています。
保険の見直しの記事を書いた際に、学資保険は保留と書きました。
今後学資保険を検討している方のために、解約を悩んだ理由や対案を考えたのでまとめたいと思います。
- 学資保険・日本国債・投資信託それぞれのメリット・デメリット
- 実際の学資保険の数字で見るインフレの影響
- 解約してオルカンに乗り換えた場合と続けた場合の比較
- 子供の年齢別に考える最適な選択肢の考え方
我が家の学資保険の実態
まず参考として、私が実際に加入している学資保険の内容をお伝えします。
- 1本目:2017〜2036年(19年)/年間保険料 約99,700円/満期受取 200万円/返戻率 約105.7%
- 2本目:2019〜2032年(13年)/年間保険料 約110,400円/満期受取 150万円/返戻率 約104.6%
- 合計:総支払額 約333万円/満期受取合計 350万円/平均返戻率 約105%
返戻率105%というのは銀行の定期預金よりは良いですが、ここで気になるのがインフレの影響です。
年2%のインフレが続いた場合、19年後に受け取る200万円の実質的な購買力は約**139万円相当**まで目減りします。
数字の上では増えていても、実質的には減っている可能性があるということです。
でも当時の私には国債や投資信託の知識がなかったので、仕方なかったとも思っています。
学資保険のメリット・デメリット
明治安田生命のHPによると、学資保険のメリットは基本的に満期になれば元本割れしないため、安全に学費を残せることです。
また、万が一自身に不幸があった際には、以後の保険料払い込みが免除され、満期時には満額受け取れます。
デメリットはインフレに対応できないため、追加予算が必要になる恐れがあることです。
返戻率が100〜110%程度のため、現在のように年2%のインフレが続いた場合、保険分では実質的に不足してしまう恐れがあります。
- 満期まで続ければ元本割れしない安心感がある
- 万が一の際に保険料払込が免除され満額受け取れる
- 強制的に積み立てられるため途中で使ってしまう心配がない
- 返戻率105%程度ではインフレに負ける可能性がある
- 途中解約すると元本割れするリスクがある
- 資産を増やす力が弱く、長期的なリターンが期待できない
日本国債という選択肢
財務省及び日本銀行時系列統計データ検索サイトで比較すると、日本国債は分かりやすく言うと定期預金の上位互換になります。
3年・5年・10年国債が個人向けにあり、それぞれ定期預金よりも高い利息が付きます。元本割れもせず、満期前に現金化もできるので預金感覚で持てます。
ただ、インフレにはこちらも負けてしまうため、国債のみでは追加予算が必要になる恐れがあります。学費の「置き場所」として使う分には優秀ですが、増やす目的には向きません。
投資信託(オルカン)という選択肢
野村アセットマネジメントによると、15年以上の長期投資ではほぼ元本割れのリスクは過去のデータからありませんでした。
運用益は年約4〜8%あるため、インフレリスクに最も強いのが最大のメリットです。
デメリットとしては、暴落が起きた際や必要な時に下落局面の場合、リターンが少なかったり元本割れするリスクがあります。
解約してオルカンに乗り換えた場合はどうなるか
「今すぐ解約してオルカン全力で運用した方がいいのでは?」という考えも当然浮かびました。
ただ、そう簡単にいかない理由があります。
- 解約損が出る可能性がある:途中解約すると払込総額より解約返戻金が少ないケースがある
- 中期投資になってしまう:子供が8歳なので大学まで約10年。下落局面を考慮すると実質7〜9年の運用になり、元本割れリスクが残る
- 万が一の保障がなくなる:保険料払込免除の保障が消える
一方で、続けた場合のリスクもあります。
- インフレに負け続ける可能性がある
- 総支払約333万円に対して受取350万円では実質的な価値が目減りしている可能性がある
- 同じ資金をオルカンで運用した場合との差が大きくなる
リスクを最小にしたい人は続ける、リターンを優先したい人は乗り換える、という判断になると思います。
合わせ技という考え方
これまでのメリットとデメリットを考慮すると、長期投資と国債の合わせ技がベターだと思います。
具体的なイメージはこんな感じです。
- ① 15年以上の期間はオルカンで積み立てて資産を育てる
- ② 大学入学の3年前に株価が上昇していたら学費分を現金化
- ③ 現金化した分を3年国債で保管してインフレリスクも抑える
- ④ 下落局面が続く場合は奨学金を一時活用して回復を待つ
では、なぜ私はそうしなかったのか
- 子供が8歳のため、必要時は約10年後
- 下落局面も考慮すると実質7〜9年の中期投資になり、リターンが保証できない
- 5年以上掛けてきた学資保険を解約して乗り換えるメリットがあるか判断できなかった
といった理由で結論が出なかったためです。
そのため、まずは個人保険の見直しを優先しました。
もっと早く知っていれば選択肢も多く持てたと思いますが、当時の私には国債の知識や取り崩しタイミングの知識がありませんでした。
- 学費まで15年以上ある場合:オルカン積み立て+3年前に現金化+国債保管が効率的
- 学費まで10年前後の場合:中期投資のリスクを考慮して学資保険継続も選択肢になる
- 解約か継続かの判断:リスク最小なら継続、リターン優先なら乗り換えを検討
- どちらが正解かは保証できない:その時の相場・インフレ・家庭状況で変わる
同じような悩みがある方の参考になればと思い、今回記事にしました。
- 日本銀行時系列統計データ検索サイト:預金種類別店頭表示金利の平均年利率等(月次)
- 財務省:現在募集中の個人向け国債・新窓販国債
- 野村アセットマネジメント:長期投資の「長期」とは何年?メリットと併せて解説
- 明治安田生命:学資保険のメリット・デメリット
- 総務省統計局:消費者物価指数(インフレ参考)
実際の判断はご自身の状況に合わせてご検討ください。














