株主優待は”おまけ”|メインにしない理由とリスク

皆さんは、株主優待制度を知っていますか?
テレビなどでも取り上げられるため名前は知っていると思いますが、メリットばかりではありません。
私は株主優待を実施している会社の株も持っていますが、株主優待をメインには置いていません。
株主優待をメインに置かない理由
理由は、株主優待制度が日本の株主限定の制度であり、会社の意思で創設も撤廃もできるからです。
外国人株主の比率が高い企業では、株主平等の観点などから優待を撤廃し、配当金で還元するケースがあります。
一方で、業績が悪化した場合に撤廃されるリスクもあります。
外国人株主が優待を敬遠しやすいのは、優待品を実際に受け取りにくかったり、使いづらかったりするケースが多いからだと言われています。
同じ株主でも住んでいる場所によって恩恵に差が出てしまうため、現金である配当のほうが公平だという考え方です。
実際に私が保有している35銘柄のうち、株主優待を実施しているのは4社です。
そのうち1社は、株主優待を廃止しました。
正直、廃止と聞いたときは「実質的な減配ではないか」と危惧しました。
ですが、廃止のお知らせには「優待の代わりに配当へ還元する」という一文があり、実際に配当利回りが4%から5%以上へと上がりました。
私はもともと優待目的ではなく高配当株として保有していたので、方針を変える必要はなく、そのまま持ち続けました。
結果として、配当利回りの上昇が好材料と見られたのか株価も上がり、持ち続けて良い結果になっています。
もし優待目的で買っていたら、廃止の時点で慌てて売ってしまっていたかもしれません。
そのため私は、高配当株を買う際に株主優待での利回りは加味していません。
また、優待目的での購入もしていません。
優待目的にしない理由は、バランス調整が難しくなり、同業種の銘柄で固まってしまう恐れがあるからです。
優待には条件がある
そして、優待を受けるには条件が付いている場合が多いです。
- 100株以上所持
- 1年以上所持
- 自社サイトへ登録済み
これらの条件も最低条件の場合が多いので、条件は各企業の優待情報を確認してください。
優待は「おまけ」というスタンス
広く分散できている状態で、好きな会社を応援する意味で数社に優待株を入れるのは反対しません。
そもそも投資とは、会社の将来にお金を出して株主になる行為だからです。
ですが、株主優待だけを目的とした投資は、目的がズレてしまう場合があります。
株主優待も、そもそもは企業が長期にわたって株主でいてもらいたくて行っている制度だと思っています。
そのため、長期投資を主軸に置いて、そこにおまけで株主優待が付いていると見るべきだと考えています。
最近も、株主優待を新設した銘柄が話題になり、発表直後に株価が上昇したというニュースを見ました。
新設の狙いは、利益還元の充実や投資魅力の向上、安定株主の確保などだと思われます。
ただ、目玉として大きな金額の金券が設定されているような場合、私はいくつか気になる点を確認します。
その優待に持続性はあるのか。
優待を含めずに見たとき、配当利回りは十分なのか。
将来その優待が縮小・廃止されたときに、高配当銘柄から外れてしまわないか。
そもそも「利益還元の充実」が目的なら、優待という形である必要は薄いのではないか、というのが私の個人的な感覚です。
配当で還元するほうが、株主の場所や事情によらず公平で、撤廃リスクの説明もしやすいからです。
株主優待だけを目的にしていた場合、購入した半年後に優待が撤廃されたら、会社の成長性などを見ずに売ってしまうと思います。
また、優待を計算に入れた結果として高配当だと認識していた場合、優待が撤廃されると高配当ではなくなってしまうこともあります。
優待を実施している4社についても、優待の有無そのものより、決算発表や配当方針のニュースをチェックする習慣にしています。
あくまでも株主優待はおまけとして、会社の業績や今後の成長性を第一に見て投資を行うことをおすすめします。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
投資判断はご自身の責任で行ってください。













