こどもNISAのゼロカンについての所感|自分ならどうするか?

2026年10月1日、SBI証券よりこどもNISA専用商品ゼロカンが発表されました。
信託報酬が0.00%という業界最低水準の商品ですが、隠れコストなどデメリットが無いのか気になったので調べてみました。
結論から書くと、私がもしこどもNISAを使うなら、慌てて申請せず少し情報を待ちます。
ゼロカンとは何か?メリットデメリットはあるのかを以下にまとめます。
ゼロカンとは何か(確定している事実)
ゼロカンとは文字通り、信託報酬が0.00%(年率・税込)で、SBI証券がこどもNISA専用に販売する新商品です。
運用会社はSBIアセットマネジメントで、株式の運用指図の一部を、世界最大級の運用会社であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)に委託しています。
MSCI社が開発・算出している株価指数オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)との連動を目標に設定されています。
これは、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)も同じ指数に連動する商品となります。
マザーファンド(実際の株を運用する大元のファンド)は「SBI・オールカントリー・インデックス・マザーファンド」です。
このマザーファンドに投資する姉妹ファンドとして、「SBI・オールカントリー・インデックス・ファンド」(愛称:SBIオールカントリー)も、同じ11月17日に登場します。
SBIオールカントリーの信託報酬は0.055%(年率・税込)で、eMAXIS Slim 全世界株式の0.05775%(年率・税込、以内)よりも低く設定されています。
利点
大きな利点は、信託報酬が0.00%のため、保有している間、毎年差し引かれるコストがかからないという点です。
(値動きによる損益は、通常の投資信託と同じように発生します。)
また、18歳以降もそのまま保有できます。
成人後は新規の積立はできませんが、通常のNISAに引き継がれ、信託報酬0.00%のまま持ち続けることが可能です。
同じ投資対象への積立を続けたい場合は、SBIオールカントリーなどで別に積立設定をする必要があります。
また、同じマザーファンドに投資するSBIオールカントリーも同時に登場します。
こちらがSBIの主力商品として育てば、マザーファンド全体の資金も安定します。
成人後の継続保有を考えると、その方が安心だと考えています。
ゼロカンとオルカンの比較(2026年10月時点)
| ゼロカン | オルカン | |
|---|---|---|
| 正式名称 | SBI・ゼロ・オールカントリー・インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
| 購入できる口座 | こどもNISAのみ | 課税口座・NISA口座・こどもNISA |
| 参照指数 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) | 同左 |
| 信託報酬(年率・税込) | 0.00% | 0.05775%以内 |
| ファンド設定日 | 2026年11月17日(予定) | 2018年10月31日 |
| 購入・積立の開始 | こどもNISAの取扱開始日に準ずる | すでに運用中で、いつでも購入・設定可能 |
| 18歳到達後 | 新規購入は不可。保有分は成人のNISAつみたて投資枠で継続保有できる | - |
※SBI証券の公開資料(下記の参考資料)の内容をもとに作成しています。
懸念点
こちらは、現在信託報酬が0.00%ですが、将来もずっと同じという保証が無い部分です。
後々の改定により信託報酬が発生する可能性が無い訳ではありませんので、懸念点にはなります。
運用が実際に始まるのは11月17日の設定日以降のため、指数の値動きと実際の基準価額のずれ(トラッキングエラー)がどの程度になるかは、まだ分かりません。
また、信託報酬とは別に、監査費用・売買委託手数料・外貨の保管費用などのその他費用が、信託財産から間接的に差し引かれます。
信託報酬が0.00%でも実質的なコストがゼロとは限らず、その金額は運用開始後の運用報告書で確認できるようになります。
新商品ということもあり、こどもNISA専用という部分から資金が集まりにくく、将来的に安定して運用できるか、資産規模はどの程度になるのかも気になります。
自分ならどうするか
私はSBI証券で証券口座を持っているため、将来的には子供の証券口座はSBI証券で作る可能性が高いです。
これは、相続関連も含めてになりますが、そのうえでSBI証券でこどもNISA口座を作った場合にゼロカンを買うのかというと、現在は情報待ちになります。
理由としては
- 他社の対抗を待つ選択肢もある
- 詳細は目論見書が出てから確認
- 運用報告書が出るまで数か月待っても、致命傷になるほどのコスト差が無い(オルカンとの信託報酬の差は、非課税枠の上限600万円を保有しても上限時で年3,500円ほどの計算)
- ゼロカンを買えるのは、こどもNISAの取扱開始(2027年1月予定)以降
以上が大きな理由です。
お得商品で、悪い商品ではないというのが第一印象ですが、慌てて飛びつく理由はありません。
そのため数か月様子を見て慎重に精査するのも一つの手段・考えと思っています。
長期投資前提になるため、将来的に安定して想定通りの指数と連動する方が重要と考えているからです。
こどもNISAは口座開設後に別の証券口座に変更できるかも不明ですし、可能としても通常のNISAと同様に1年縛りがある可能性があります。
相続の際には同じ証券会社の方が手続きが楽という認識ですが、実際には専門家に相談する案件になります。
他社で口座を作る場合でも、相続が発生したときに準備すれば済む話なので、親子で揃えることは必須ではないと考えています。
記載の内容は2026年10月10日時点の発表資料などに基づいており、今後変更される可能性があります。
商品の詳細は、目論見書などの公式資料でご確認ください。
投資は元本が保証されたものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
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